井方 五月心さんメッセージ
風が冷たさに手袋が手放せませんが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
うみかぜテラスに春を呼び込もうと、桜の作品を中心に展示いたしました。
また、地階(事務所前)にウインドアートもご用意しております。
窓ガラスにキットパスで大きな木を描きましたので、皆さまも花びらを貼って一緒に桜を完成させませんか?
花びらには、書き損じたり、折れたり、練習した後の和紙やハガキを再利用。
処分する前にもうひと花咲かせたいと思います。
一枚一枚色合いが違うところにもご注目ください!


作品紹介
【地階】交流スペース

左)『ほの暗き土間より眺む花吹雪』
数年前、川崎市の日本民家園に行った時のこと。照明のない古民家での暮らしを想像しながら見学していると、外では桜の花びらが舞いました。暗い土間から見る光の中の桜吹雪はとても幻想的でした。

中央)『さくら路やひらり小鳥の枝渡る』
「うぐいす」に間違われる「メジロ」(うぐいす色の体)。花をついばむ小鳥たちの姿に癒されます。

右)『葉桜と川面流るる花びらと』
待ち望んだ桜の開花も、咲き始めるとあっという間に散ってしまいます。花びらが川に流れ、葉が出てくると桜の時期が終わりに近づき…。少しさみしくなりますが、季節の移ろいを実感できる素敵な風景です。

【地階】廊下
上)『雲間より光差し込む春の海』 猫柳
寒暖を繰り返し、少しずつ春に近づいていきます。朝の海に薄明光線(天使のはしご)を発見!!その勢いで句にしました。
下)『送り出し送り出される弥生かな』猫柳
卒業、転勤、引越し…
三月は別れの季節でもありますが、送り出す方がよりさみしい気がするのは私だけでしょうか?

【1階】ピアノ横
『白鷺や川面に花の雪積もり』
桜の花びらが雪のように積もる川には、美しい白鷺がよく似合います。

【和室】
『春の午後イスにヒヨドリ止まり居て』
ショッピングモールのテラス席にヒヨドリが堂々とやってきたときの句です。
和室入口も桜の短冊と色紙を、床の間には小色紙の桜、掛け軸には絵付けした土鈴を風鎮代わりに添えてあります。



